島飯『 縁 ~えにし~』

島飯『 縁 ~えにし~』

2011年9月16日金曜日

『marble』

『marble』

「cafe」というジャンル。

一番身近な飲食店の一つ。
一見簡単なようで、出揃い乱立している現在、この「cafe」というジャンルに求められる要素は多様化しているように思う。
飲食のクオリティー、雰囲気や居心地はもちろん、ケースによっては「気軽さ」「品の良さ」や「明るい」「シック」など、全く相反するテイストのカフェもあるだろう。店主の好みや場所性などが強く反映され、強烈な個性として表れるのも「cafe」の魅力の一つ。

打合せを重ねる中で、『時』という概念を『marble』のような模様として表現できないか?という事を考えていた。

先住者に丁寧に扱われた続けた中古の物件のリノベーション。新調された家具やアンティーク家具、同様の設備や食器達。既存の塗装、その上に重ねた新たな塗装や素材達。そして、今プロジェクトで新たに発見され、重要な演出に花を添えた既存の部分もある・・。

時の経過をごちゃ混ぜにし、マーブル模様のように境目をぼやかした。

『cafe』というジャンルではなく、『marble』というジャンル。

古い物も新しい物も、古い場所も新しい場所も、混ざり合いながら、これから同じ時を刻む。


















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