店舗設計の際に、クライアントさんの悩みの一つに音響があります。
店の用途によっても、音の重要性は異なるのですが、音源設備を何にするか、何の音を流すのか、スピーカーをどう配するか・・・、などなど、毎回相談を受けます。
さらに、最近の音楽市場の変化により、音源も、「レコード」「カセットテープ」「CD」という物質から、データという概念に代わり、つい最近まで当たり前だったCDすら姿を消し始めています・・・。
音響の事は、正直僕もそこまで詳しい知識は無く、ありきたりなアドバイスぐらいしか出来ていなかったのが現実です。クライアントのコダワリによっても選択肢は様々ですが、先日、面白い選択肢を教えて頂きました。コチラ。
一見スポットライトの様な形ですが、なんと、ライティングレールに接続出来るスピーカーです。
しかも、ワイヤレスな為、配線が不要なので、天井上での配線工事も不要、後付でも配線モールなどで不細工になりません。
『SOUND ZOOM air Ⅱ』
照明器具メーカーのODELICとKENWOODのコラボみたいですね。
実際、URAKATA事務所で使わせて頂いたのですが、スピーカーをレールに設置し、iPhoneと送信機をつなぐだけ、音は最高。コンポと送信機もつないでみましたが、当然ながら音は最高です。何か不思議な感じでした。笑
これでコンポやスピーカを置いていたスペースが有効に使えます。もはやアンプや、コンポなどのプレイヤーすら不要なのですねぇ・・・。
本当に、ライティングレールさえあればスグに設置可能です。音響を考え中の方、検討されてみては?
2012年7月10日火曜日
2012年7月8日日曜日
2012年7月4日水曜日
『little ones』
little ones:かわいい子供達という意。
「ケーキ屋さん」。焼き菓子がメインのケーキ屋の店舗依頼である。
当初は、このお二人の雰囲気を、そのままお店として表現する事が一番良いと考え、可愛らしく、ふわりとした、涼しさ、爽やか、等の雰囲気をデザインソースとしていた。
が、時間を共に過ごさせて頂く毎に、お菓子職人としてのハードワーク、そして、フードアーティストとして走り回るアクティブさ・・・等々、可愛らしさだけでは無い、その中に、「強さ」の様な、「品」の様な、「芯」や「意志」といった軸の様な部分を多々感じ、こういった概念を盛り込む事を決めた。
お菓子を売る、ケーキを売る、と言う当たり前のスタイルの前に、自分達「人」が丁寧に作った、かわいいお菓子達を、お客である「人」達に大切に食してもらう。いちフードアーティストとして、大好きな「人」達と、あらたに「人」が出会うイベントの場を創り、自慢のお菓子達を、沢山の「人」に知ってもらう。
店舗のスタンスとして、物(商品)を軸としているのでは無く、人と人との関係性を軸としている意志を感じる。イートインスタイルや、イベントスペースを設けたのも、こうした意図からであろうし、店舗がOPENしてからも、外部との関係性を持つ為に、イベントとして外に出向くというスタイルに変わりは無いであろう。
今後、この『little ones』という小さなお店で、沢山の人達が触れ合い、沢山の笑顔が生まれる・・・そんな爽やかな風景が容易に想い浮かぶ。
最近の疑問や想いが、ふと晴れたプロジェクトであった。
URAKATA design
刈内 邦夫
『little ones』
広島市西区三篠町2-12-32
tel/fax:050-1294-6483
web
blog
なんともぴったりなネーミングだろう、と、打合せで店主であるご夫婦二人にお会いした際に感じた。
「ケーキ屋さん」。焼き菓子がメインのケーキ屋の店舗依頼である。
当初は、このお二人の雰囲気を、そのままお店として表現する事が一番良いと考え、可愛らしく、ふわりとした、涼しさ、爽やか、等の雰囲気をデザインソースとしていた。
が、時間を共に過ごさせて頂く毎に、お菓子職人としてのハードワーク、そして、フードアーティストとして走り回るアクティブさ・・・等々、可愛らしさだけでは無い、その中に、「強さ」の様な、「品」の様な、「芯」や「意志」といった軸の様な部分を多々感じ、こういった概念を盛り込む事を決めた。
お菓子を売る、ケーキを売る、と言う当たり前のスタイルの前に、自分達「人」が丁寧に作った、かわいいお菓子達を、お客である「人」達に大切に食してもらう。いちフードアーティストとして、大好きな「人」達と、あらたに「人」が出会うイベントの場を創り、自慢のお菓子達を、沢山の「人」に知ってもらう。
店舗のスタンスとして、物(商品)を軸としているのでは無く、人と人との関係性を軸としている意志を感じる。イートインスタイルや、イベントスペースを設けたのも、こうした意図からであろうし、店舗がOPENしてからも、外部との関係性を持つ為に、イベントとして外に出向くというスタイルに変わりは無いであろう。
今後、この『little ones』という小さなお店で、沢山の人達が触れ合い、沢山の笑顔が生まれる・・・そんな爽やかな風景が容易に想い浮かぶ。
物をデザインする、店舗をデザインする、建築をデザインする・・・そんな事よりも、まずは、人と人との関係性をデザインする。
という、難しくも新鮮で明快なヒント。
最近の疑問や想いが、ふと晴れたプロジェクトであった。
URAKATA design
刈内 邦夫
『little ones』
広島市西区三篠町2-12-32
tel/fax:050-1294-6483
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2012年7月1日日曜日
2012年6月23日土曜日
『叢』
梅雨、台風一過、夏。そんな蒸し暑い昼下がり、皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日・・・、と言ってもだいぶ経ちましたが・・・、『叢』にお邪魔しました。
友人が働いるのですが、なかなか覗けずようやく行く事が出来ました。
『叢』・・・これ読めますか?『くさむら』と読みます。
ナイスなネーミング。まさしく草むらという感じの植物郡です。
堪りません・・・。自然が織り成す芸術です。これはヤバイ。
いろんな意味で、いろいろと考えらされる形ばかり。シモネタかっ笑。
センスの良い鉢に植え替えてくれて、手頃なものからびっくりする値段のものまで、お値段はピンきりです。
今後、この訳の解からない植物達が、当然のように我が事務所に増えて行くことでしょう。
この強烈な植物達を庭にチョイスさせてくれる、ハイセンスなクライアントを大大大募集です。笑
先日・・・、と言ってもだいぶ経ちましたが・・・、『叢』にお邪魔しました。
友人が働いるのですが、なかなか覗けずようやく行く事が出来ました。
『叢』・・・これ読めますか?『くさむら』と読みます。
ナイスなネーミング。まさしく草むらという感じの植物郡です。
堪りません・・・。自然が織り成す芸術です。これはヤバイ。
いろんな意味で、いろいろと考えらされる形ばかり。シモネタかっ笑。
センスの良い鉢に植え替えてくれて、手頃なものからびっくりする値段のものまで、お値段はピンきりです。
今後、この訳の解からない植物達が、当然のように我が事務所に増えて行くことでしょう。
この強烈な植物達を庭にチョイスさせてくれる、ハイセンスなクライアントを大大大募集です。笑
2012年6月11日月曜日
2012年5月3日木曜日
『草津の家』
住宅の設計である。
現在、家に住む、という行為の中でも様々な選択肢がある様に思う。戸建、マンション、分譲、賃貸、新築、中古、等々まずは、自身のライフスタイルと照し合せ選択して行く。そうして選び抜いた『家』の中で、誰しもが『暮す』という自然な行為を営んでいる。
その延長線上に、自分の住まいを持つ、という選択肢もある。
用途が何であれ、新築であれリフォームであれ、全て既存の状態を変換し進化させるという発想であり、基本的には全てがリフォーム及びリノベーションという感覚である。ここでは、既に周辺環境と関係を保っている当該敷地(更地)がベースであり、そのベース上に『住まい』を新たに挿入する。
古い住宅街の中ほどにある、狭い全面道路に接した道路側以外の3方を建物に囲まれた敷地である。古い土地がゆえの隣地境界問題も抱えていた。 一つ一つ環境を整理し、プランを重ねて行く。光の通り道、風の通り道。外部への開き方、閉じ方。その一つ一つのプロセスの積み重ねが住宅の輪郭を形創る。
この囲まれた敷地で、陽当りと通風、そしてプライバシーとの両立をどう確保していくのか。敷地内部まではみ出した越境部分をどう処理するのか・・・。この問題点こそが、この敷地の個性であり、逆にここに挿入される『住まい』を豊かに変換してくれるヒントになるはずである。
結果、隣地問題箇所に排水という用途を与える事で、隣地との距離と次の進化(将来)への不安を和らげ、プライバシー確保の徹底を図る事で、外部からは想像も出来ない程に日当たりの良い室内を確保出来ている。
この敷地にしか成立し得ない『住まい』で、新しい歴史となる『暮し』が始まる。
現在、家に住む、という行為の中でも様々な選択肢がある様に思う。戸建、マンション、分譲、賃貸、新築、中古、等々まずは、自身のライフスタイルと照し合せ選択して行く。そうして選び抜いた『家』の中で、誰しもが『暮す』という自然な行為を営んでいる。
その延長線上に、自分の住まいを持つ、という選択肢もある。
用途が何であれ、新築であれリフォームであれ、全て既存の状態を変換し進化させるという発想であり、基本的には全てがリフォーム及びリノベーションという感覚である。ここでは、既に周辺環境と関係を保っている当該敷地(更地)がベースであり、そのベース上に『住まい』を新たに挿入する。
古い住宅街の中ほどにある、狭い全面道路に接した道路側以外の3方を建物に囲まれた敷地である。古い土地がゆえの隣地境界問題も抱えていた。 一つ一つ環境を整理し、プランを重ねて行く。光の通り道、風の通り道。外部への開き方、閉じ方。その一つ一つのプロセスの積み重ねが住宅の輪郭を形創る。
この囲まれた敷地で、陽当りと通風、そしてプライバシーとの両立をどう確保していくのか。敷地内部まではみ出した越境部分をどう処理するのか・・・。この問題点こそが、この敷地の個性であり、逆にここに挿入される『住まい』を豊かに変換してくれるヒントになるはずである。
結果、隣地問題箇所に排水という用途を与える事で、隣地との距離と次の進化(将来)への不安を和らげ、プライバシー確保の徹底を図る事で、外部からは想像も出来ない程に日当たりの良い室内を確保出来ている。
この敷地にしか成立し得ない『住まい』で、新しい歴史となる『暮し』が始まる。
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