2010年9月2日木曜日
『photo studio』
フォトスタジオのリニューアルに際し設計をご依頼頂きました。
クライアントの長年の仕事に十二分に対応して来たスタジオであったが、『フィルム』から『データ』への変換に伴い、スタイルの変更を余儀なくされ、旧店舗では仕事環境や導線に無理が生じていた。
旧店舗は全面ガラス張りのファサードになっており、額に入れられた数々の写真がガラス面全体に展示されている構成であった。ガラス面ではあるが展示物で中が見えない、という状況を工夫して使用されてはいたが、もっと別の写真展示方法があるのではないか?という疑問から思考をスタートさせた。
創業77年という、既に町に根付いた歴史あるフォトスタジオということもあり、10枚の写真全てを展示するのではなく、1枚の写真を効果的に演出する事を提案し、ガラス張り面をあえて撤去し、展示ギャラリーや西陽の問題、内部空間のスムーズな利用等、多機能的な『壁』を出現させる事で回答とした。
歴史ある風景を壊し過ぎない事、そして必要な新たなスタイルへの変更。古き良きを継承し、新しい状況を受け入れ進化していく。
クライアント様との貴重なお話の中で、『続く』とは、こうした繰り返しなのだと強く感じました。
これからも地域に貢献され、多くの大切な記録を残し、皆の記憶に残っていかれる事を期待し、当プロジェクトに少しでも携わる事が出来た事を感謝します。
『福島写場』
〒737-0141 広島県呉市広大新開1丁目4-11
Tel:0823-71-7446
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